BD-Jにおける表示画面は次の3種類の仮想的なデバイスの出力を下から順に重ねたものである。
- Graphics Device: AWTによる描画用プレーンに相当
- Video Device: Movie PlayList再生用プレーンに相当
- Background Device: 単一色や静止画用プレーンに相当
以下の例外を除き、原則としてGraphics DeviceとBackground Deviceの解像度は、同時に再生されるMovie PlayListの解像度となる。
- Movie PlayListが再生されない場合:BD-J Object fileのterminalInfo->initial_HAVi_Configuration_idの値で決定
- Device Configurationを特別に指定した場合:以下の組み合わせが可能となる
- 1920×1080のビデオと960×540(QHD)のGraphics Device
- SD解像度のビデオと1920×1080のGraphics Device(KEEP_RESOLUTION)
まとめると次の表のようになる。
Movie PlayListのビデオ解像度 | プレーン解像度 | 備考 | ||
ビデオ | グラフィックス | バックグラウンド | ||
1920×1080 | 1920×1080 | 1920×1080 | 1920×1080 | – |
1920×1080 | 1920×1080 | 960×540 | 1920×1080 | QHD |
1280×720 | 1280×720 | 1280×720 | 1280×720 | – |
720×480 | 720×480 | 720×480 | 720×480 | – |
720×480 | 1920×1080(*1) | 1920×1080 | 1920×1080 | KEEP_RESOLUTION |
720×480 | 1920×1080(*1) | 960×540 | 1920×1080 | QHD+KEEP_RESOLUTION |
(*1) 1920×1080の画面の中にビデオが小さく表示される
関連する項目
- バックグラウンドプレーンへのJPEG描画
- Programming HD DVD and Blu-ray Disc: Chapter 17に説明あり
- Quarter HD(QHD)グラフィックスとHDグラフィックスの共存: QHDのサンプルコード
- HDまたはQHDグラフィックスとSDビデオの共存: KEEP_RESOLUTIONのサンプルコード