本ページではBD-JにおけるLocal Storageに関する情報をまとめる。
Local Storageは不揮発性のメモリであり次の2つの領域に分けられる。
- Application Data Area (ADA)
- Binding Unit Data Area (BUDA)
認証済みのアプリケーションは、この2つの領域に対するアクセスが可能となる。
以下、それぞれの領域についての情報をまとめる。
以下、それぞれの領域についての情報をまとめる。
ページコンテンツ
Application Data Area (ADA)
本領域は、ゲームのハイスコアなどアプリケーションのデータを格納することを想定した領域である。
アプリケーションは次の2種類のディレクトリを読み書き可能である。
アプリケーションは次の2種類のディレクトリを読み書き可能である。
- <dvb.persistent.root>/ <organization_id> / <application_id>
- <dvb.persistent.root>/ <organization_id>
ここでそれぞれのシンボルは次の意味を持つ。
- <dvb.persistent.root>: System Property “dvb.persistent.root”の値。
- <organization_id>,<application_id>: 実行中のアプリケーションのApplication Identifier
Credential
ADA中の他のorganizationに属するファイルを読み書きしたい場合、そのファイルの持ち主(Grantor)によって署名されたCredentialをPRFに格納することでアクセス可能となる。
Binding Unit Data Are (BUDA)
本領域は、BDメディアの内容を見かけ上アップデートするためのデータを格納するための領域である。
見かけ上アップデートするための仕組みをVirtual File Systemと呼ぶ。
アプリケーションはBUDA内の次の2種類のディレクトリを読み書き可能である。
見かけ上アップデートするための仕組みをVirtual File Systemと呼ぶ。
アプリケーションはBUDA内の次の2種類のディレクトリを読み書き可能である。
- <bluray.bindingunit.root> / <organization_id>
- <bluray.bindingunit.root> / <organization_id> / <disc_id>
ここでそれぞれのシンボルは次の意味を持つ。
- <bluray.binding.root>: System Property “bluray.binding.root”の値。
- <organisation_id>: 実行中のアプリケーションに対応する、BD-J Object file中のorganisation_id、あるいはid.bdmv中のorganization_id
- <disc_id>: id.bdmv中のdisc_id
関連する項目
- BDCredentialSigner[unavailable]: Credentialへの署名ツール
- Programming HD DVD and Blu-ray Disc: Local Storageのアクセスについて第22章に詳しく記載されている
- MHP: ADA(MHPではPersistent Storageと呼ばれる)へのアクセスに関する仕様が11.5.6に記載されている
- Blu-ray Disc Java and GEM/MHP/OCAP Authoring Notes and Guidelines: BD-J Object fileのorganization_idとid.bdmv中のorganization_idの関係と注意事項を記載
- Local Storageアクセスに必要な各種情報の取得: サンプルコード
- ADAの読み書き: サンプルコード
- BUDAへのファイルの追加: サンプルコード
- VFSのアップデート: BUDAに追加したファイルで、BDメディアを擬似的にアップデートするサンプルコード
- Local Storageの容量取得: ADAおよびBUDAの容量および残容量を取得するサンプルコード